会長挨拶

2017_kaichou

会長 吉田 一也(東海大学)
K. YOSHIDA

 
 第53期の会長を務めさせていただくことになりました東海大学の吉田一也でございます。  
 
 本学会は、前身である塑性加工研究会が1951年に発足してから66年、日本塑性加工学会と改称してから56年が経つ歴史と実績のある学会です。これまで本学会は、塑性加工という日本の主要な産業分野において技術の進歩に大きく貢献し、日本を世界の経済大国に押し上げる原動力となってきました。しかし戦後70年が過ぎ、産業界が成熟するなかで、現在学会を取り巻く環境は必ずしも順風満帆とはいえない状況になっています。世界的には研究開発が活発に進んでいる一方、国内ではこの分野に携わる研究者や大学教員の数は年々減り、本学会の正会員もこの10年間は毎年50名から100名ずつ減少しています。
 
 天然資源の少ない日本では、「技術力」こそが経済成長の基盤となることはいうまでもありません。その意味で、社会インフラから工業製品までさまざまな領域で私たちの生活を支えている塑性加工技術は今後も大切であり、学会としても日本発の物作り技術が高い競争力を持ち続けるために貢献していかなければならないと考えています。産・学・官の協業が求められる時代になる中で、一般社団法人日本塑性加工学会が果たすべき役割は、今後よりいっそう大きくなるものと思います。
 
 本学会は設立当初より、社会的使命や役割ミッションとして「物作り、人創り、 国造り」を掲げてまいりました。この言葉に原点回帰し、この素晴らしいミッションを強く意識し、学会運営を進めてまいりたいと存じます。
 
今期の理事会のスローガンとして、
 

「多くが集まり、多くを学び、多くを楽しむ 学会」

 
を掲げることが決定いたしました。
 
 物、人はもちろん、金融、情報などあらゆるものが国境の壁をこえて世界を駆け巡る時代になっています。そうしたなか、多くのデータをインターネットでつなげ最適技術を作りあげるというIoT技術、AI技術が注目されております。これらの技術・知識は大切ですが、こうした時代だからこそ人と人が信頼の絆でつながることの重要性が高まっていると思います。今季は理事会で掲げたスローガンのもと、会員と会員がつながり、絆をさらに深める有意義な場としてさらなる発展につながるよう全力で取り組んでまいりたいと存じます。
 
 会員各位の日ごろの献身的な活動に心から感謝申し上げますとともに、今期も皆さまのいっそうのご支援、ご協力を切にお願い申し上げます。